2010年02月09日

婚礼戦線異状あり ホテルウエディングの巻き返しなるか(産経新聞)

 ホテルで優雅な挙式と披露宴を−。そんな婚礼スタイルの王道が今、揺らいでいる。

 少子化や非婚化など逆風が吹く婚礼業界で、貸し切りの一軒家で挙式・披露宴を行う「ハウスウエディング」の人気が高まっているためだ。リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」の調査によると、平成17年に38%だったホテルの披露宴は21年に32・1%と減少する一方、ハウスウエディングは21年に21・2%(17年14・2%)とシェアを伸ばし続けている。

 特に関西は21年に34・1%だったホテルに対し、26%のハウスウエディングはホテルを脅かす存在に成長している。開業以来、年間婚礼数1千件以上を誇ってきた帝国ホテル大阪(大阪市北区)も20年度は1千件を割り込んだ。

 背景にあるのは、新郎新婦の志向の変化だ。仲人を立てず、親族や親しい友人だけで、アットホームで個性的な挙式、披露宴というのが最近のスタイル。レストランでパーティーを開くだけという例も多い。このため、出席人数も減り、10年前なら100人の婚礼も珍しくなかったが、今は60〜80人が主流。そんなニーズに、かしこまったホテルより、ホームパーティーのようなゲストハウスの雰囲気がマッチしたのは言うまでもない。

 こうした流れを受け、ホテルも巻き返しを図っている。創業120周年を機に、帝国ホテル大阪は婚礼プランのリニューアルと婚礼施設の改装を行った。料理を自由に組み合わせられる「プリフィクスメニュー」などで個性を求める婚礼ニーズに応えるほか、婚礼の打ち合わせなどに使う「宴会レセプション」を改装し、映像演出を画面で確認できる個室を設けるなど、ホテルならではのサービス力で攻勢をかける。

 チャペルでの和装婚を19年に打ち出したウェスティンホテル大阪(同北区)も3月、婚礼プランをリニューアルする。和装婚はそのままに黒引き振袖を白むくに変えて伝統式服を前面に出し、「チャペルでの和装婚を進化させた」(広報)。両親にあいさつする和室の場や、花嫁道中を思わせるホテル内の練り歩きを提案することで、婚礼を通じた感謝やもてなし、伝統文化を表現する。

 今年、75周年を迎えたリーガロイヤルホテル(同北区)も、宴会場をゲストハウス調の装飾にした婚礼プランを発売。オプションサービスを加えるとかさみがちだった従来の料金体系を、各種サービスを合わせた手ごろなセット価格にした。予算を想定しやすくすることで、高額なイメージを払拭(ふっしょく)する試みだ。

 ただ、ホテルの試みが成功するかは、微妙な状況だ。20〜21年に関西では宴会場をゲストハウス調に改装するホテルが相次いだが、一部では思うような効果が得られていないという声も聞こえてくる。

 一方で婚礼事業を縮小するホテルも出てきた。ホテルグランヴィア大阪(同北区)は、17年にチャペルと神殿、婚礼用美容室、写真室などを取り壊し、一般宴会場と一般宴会の相談窓口に改装。利益率の低い婚礼に依存した体制から脱却し、一般宴会の積極的な受注を図っている。土日・祝日が中心の婚礼より、平日も含め広く受注が見込める一般宴会の利点にも着目した結果だ。

 今年10月に開業するセントレジスホテル大阪(同中央区)も、19年の計画発表時に予定していたチャペルの建設を取りやめた。教会や神社と契約を結ぶなどして対応し、婚礼事業から手を引くわけではないが、客室160室、宴会場1室という小規模ホテルの効果的な運営形態を考えたうえでの選択だ。ハウスウエディングや他ホテルとの競合で優位性を保てなければ、婚礼に頼らない経営体制に舵を切るホテルが今後、増える可能性もある。

 ハウスウエディングの追い上げに対抗するには、ホテルならではの強みを示せるかどうかだ。施設や料理、演出、サービス、価格などすべての面で、目まぐるしく変わる婚礼ニーズをとらえながら、総合力を発揮することが、ホテルにおける婚礼事業の唯一の生き残り策かもしれない。(田村慶子)

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posted by カザマ コウイチ at 16:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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